刻印

懐炉

目が醒めると、見知らぬ部屋に拘束されていた主人公。 現状はおろか、自分自身が何者なのかも 思い出すことが出来ない。 そんな最中、混乱する主人公の身に迫る謎の男。 「ここはどこだ?あの男は何者だ? そして俺は一体誰なんだ?」 部屋に隠された秘密を探るうち、 明かされていく過去と真実。 男は、主人公の唯一の兄弟だった。 男の束縛・監禁から脱出を試みる 交代人格(呼称不明)と、 男の歪んだ籠愛を享受する女人格(榴弥)。 一つの身体に、複数の人格──。 彼らの行く末に待ち受けているのは、 現状の打破か、歪んだ安寧か。 そして、身体の本来の主要人格は、 一体何処へ消えてしまったのか。

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